石油から作られた添加物 〜食べ物の中に潜む石油たち〜
人間の文明が発展したのは石油のおかげと言ってもいいくらい、石油は様々なものに使われています。
具体的にどんなものに使われているのか見てみましょう。
《石油を原料とするもの》
- プラスチック
- 服などに使う合成繊維
- 合成ゴム
- 塗料・溶剤
- 接着剤
- 合成洗剤・界面活性剤
- 食品添加物
- 化学肥料
- 農薬
- 薬
このように石油から作られるものは挙げればキリが無いほど、その使い道は多岐に渡ります。
使い道が多いからといっても、石油は食べ物ではありませんし、決して食べてはいけません。
しかしながら、上記のリストを見ると確実に体内に入ってくることが一目でわかるものが4種類あります。
食品添加物、化学肥料、農薬、薬の4つです。
今回はその内の一つ「石油から作られた添加物」に焦点を当てて話していこうかと思います。
綺麗な色は石油から
綺麗な色が着いた飲み物や食べ物は美味しそうに見えますよね?
メロンソーダやかき氷のブルーハワイなどがイメージしやすいと思います。
とっても美味しそうに見えるこれらの色ですが、実はそのほとんどが石油から作られています。
成分表示に「◯色◯号」と書かれたものを見たことはありませんか?
これらの着色料はタール系色素と言われるもので、石油を原料として作られています。
身近なところでは理科の実験で使った食紅がタール系色素にあたります。
食紅に赤色40号という色があります。
これは主にゼリー、菓子類、ジャム、清涼飲料水、漬物、冷菓などに使用される着色料です。
アメリカから輸入されるお菓子には赤色40号が使われていることが多いです。
“Allura Red may have effects on activity and attention in children.”
「アルーラレッド(赤色40号)は子どもたちの活動や注意力に影響を与える可能性があります。」
スーパーで何気なく手に取った食品にこんな表示があったらどうしますか?
実際にイギリスでは一部の合成着色料を使った食品に前述のような警告表示がされています。
Allura Red (E129:食用赤色40号)
Ponceau 4 R (E124:食用赤色102号)
Tartrazine (E102:食用黄色4号)
Sunset Yellow (E110:食用黄色5号)
Carmoisine (E122:日本では未許可)
Quinoline yellow (E104:日本では未許可)
イギリスの食品基準庁は英・サウサンプトン大学の研究で「合成着色料を摂取した子どもに多動性行動が見られた」という報告を受け、この表示を義務化しました。
EU内からは「検証が不十分」という意見も出ましたが「危険とは断言できないが安全ともまた言えない」という見解から、表示されることとなりました。
しかし日本は「危険とは断言できないから使用を許可する」という考え方なのでしょう。
いつまで経っても規制されません。
タール系色素は注意欠陥・多動性障害(ADHD)を起こす危険性や発がん性、遺伝毒性の問題で海外では禁止とされているものが多い中、日本では当たり前のように使用されています。
「◯色◯号」と書かれた着色料は大変危険です。
綺麗すぎる色をした食べ物や飲み物は、出来る限り避けることをおすすめ致します。
いい香りは石油の香り
食品に「いい香り」を付けるために使われる香料には、天然香料と合成香料の2種類があります。
《天然香料》
・動植物から抽出、圧搾、蒸留などの方法や酵素処理をして得ている。
・主に植物由来のものがほとんどだが、最近ではポークやチキン、カツオ節などからの抽出物が動物性天然香料として利用されている。
《合成香料》
・自然界に存在しないものを化学反応を用いて作ったもの。
・香り物質さえ得ることができれば原料に制限はない。
・合成香料の大半は石油化学工業から大量に得られる化合物を原料としている。
・わかりやすく言えば、合成香料は石油から作られている。
実は私たちの生活の中に溢れている香料の内、その成分の約95%は石油由来の化学合成物質で成り立っています。
つまり、私たちが普段いい香りと思って嗅いでいたものは自然な香りではなく、石油を原料にして作ったものだったのです。
合成香料で現在許可されているものは2,500種にも上ると言われていますが、種類を記載する必要はなく「香料」と一括表示することができるので、何が使われているのかは全くの不明です。
天然香料が使われていても、合成香料が使われていても「香料」としか表示されない為、成分表示だけでは詳細を知ることはできないわけです。
合成香料は呼吸によって体内に入るだけでなく、衣類についた香料が皮脂で溶け、皮膚から体内に吸収されることもあります。
人工的に作られた化学物質は体内では分解されにくいため、体に蓄積されていき喘息、アトピー、アレルギーなどとして表面に現れます。
その代表的な例が化学物質過敏症です。
《化学物質過敏症とは》
・一般の人が有害な影響を受ける量よりもはるかに少ない量の化学物質によって頭痛、発熱、鼻炎、動悸、倦怠感などの様々な症状が起こること。
・化学物質過敏症は発症の仕組みが解明されておらず、治療法も確立されていない。
・化学物質過敏症になると電磁波過敏症も発症しやすくなる。
・最悪の場合死に至る。
少量の化学物質であっても、体が過剰に反応してしまうのが化学物質過敏症です。
この症状に陥ってしまった人は日常生活もままならないほどに辛いのですが、一般の人にはその苦しみがまるで理解できません。
「あなたは大げさ」
「過剰すぎる」
「他の人のために我慢しなさい」
などと言われ相手にすらされません。
化学物質過敏症の人にとって香料は最も恐ろしいものと言っても過言ではありません。
なぜなら香料はどこへ行っても存在するからです。
食べ物や飲み物には当然のように香料が使われ、友人の家や会社には芳香剤、デパートに行けば柔軟剤や香水の香りで溢れています。
夏場は汗拭きシートを持ち歩いたりしますよね?
あれにも当然香料が入ってます。
しかもかなり匂いが強いです。
化学物質過敏症の人からすれば、毒ガステロと同じようなものです。
そんな中で必死に我慢しながら生活しているのです。
また、この病気は発症の仕組みが全く解明されていません。
したがって、全ての人に発症する可能性があります。
化学物質過敏症の原因は解明されていないとされていますが、普通に考えたら化学物質を摂取し続けたことによる体の拒否反応だとわかるはずです。
であれば、この病気を回避する対策としては「化学物質を避ける」つまり「添加物を避ける」ことではないでしょうか。
香料のような単なる香りであってもそれは石油から作られた化学物質です。
化学物質は体内では分解されにくいため、少しずつ体に蓄積され、確実に体を蝕んでいきます。
このように香料は「ただのいい香り」でなく、その危険性も十分に存在するのです。
ガムの元は石油かも!
ガムベースというものをご存知ですか?
ガムベースは名前の通りガムの元になる添加物です。
そのためガムを作る際はこの添加物が必須になります。
ガムベースは添加物を一括表示したもので、合成と天然の両方の種類があります。
《合成ガムベース》
1. エルテルガム
2. グリセリン脂肪酸エステル
3. 酢酸ビニル樹脂
4. ショ糖脂肪酸エステル
5. ソルビタン脂肪酸エステル
6. 炭酸Ca
7. プロピレングリコール脂肪酸エステル
8. ポリイソブチレン
9. ポリブテン
10. リン酸一水素Ca
11. リン酸三Ca
特に合成ガムベースには危険なものが多く、ポリイソブチレンとポリブテンはともに石油由来の物質からできています。
また、プロピレングリコールは100%石油からできており、別名「液体プラスチック」と呼ばれています。
酢酸ビニル樹脂にいたっては接着剤としても使われており、その原料となる酢酸ビニルは動物実験で発がん性があることがわかっています。
これにより酢酸ビニル樹脂にも酢酸ビニルが残留している可能性があり危険です。
天然由来の成分であればそこまで大きな危険性はありませんが、ガムベースも香料と同様に成分表示では一括名の「ガムベース」としか表示されないため、ガムベース自体の詳細は全くわかりません。
安全かもしれないし、危険かもしれない。
そんなあやふやな安全性では信じたくても信じられません。
添加物を一括名で表示するのは本当にズルイです。
こればっかりは添加物表示の改正が必要だと本気で思います。
ご飯のツヤは石油のおかげ!?
コンビニ弁当や外食した際のご飯が「やけにツヤツヤテカテカしていた」なんてことはありませんか?
もしかすると、それは石油がかかっているからかもしれません。
『精米改良剤』という添加物があります。
これは古米(1年前の米)や古々米(2年前の米)、輸入米(中国産など)に添加すると新米のようなツヤや香りを出すことができます。
主成分のプロピレングリコール(PG)は100%石油から作られている物質で、別名「液体プラスチック」と呼ばれています。
外食産業やコンビニなどのお米は古米や輸入米を使うことが多く、そのためこれらのお店で出されるお米は、精米改良剤を添加されたプラスチックご飯の疑いが有ります。
実際、過去には厚生労働省から以下のような通達が出されました。
(厚生労働省ホームページより)
このように精米改良剤を使用していてもそれを表示しないお店があるようです。
ただ、これは精米改良剤を禁止するものではなく「使ったものは表示しましょう」といった注意喚起であるため、現在でもこの精米改良剤なる添加物は、コンビニや外食産業で使用されている可能性は高いです。
外食のたびに「これはプラスチックご飯かもしれない」と疑うのはあまり気分がいいものではありません。
早急に使用禁止にして欲しいです。
というより、普通に考えたらおかしいと思うはずなのです。
精米改良剤などと難しい言葉を使い、どのような物かを曖昧にしてますが、簡単に言えば「液体プラスチックをお米にかけている」ということです。
頭がおかしいと思うのは私だけでしょうか?
表示がどうこう言ってる暇があるなら「早く禁止にしなさい」と全力で言いたいです。
正直いつどこで精米改良剤が使われているか全くわかりません。
外食の際はくれぐれもお気を付けください。
おわりに
いかがだったでしょうか。
石油から作られる添加物は想像しているよりも、多くの食品に使用されているとおわかり頂けたと思います。
かき氷のシロップ、清涼飲料水、ガム、コンビニや外食産業のご飯など本当に身近なところでたくさん使われています。
つまり、それだけ知らないうちに石油由来の物質を体に取り入れているという事です。
改めて考えると恐ろしいですよね。
『知らない』というのは本当に恐ろしいです。
知らない人はただ騙されるだけですから。
詐欺と同じです。
詐欺師は相手が何も知らないのをいい事に、自らが得をする条件ばかり付けてきます。
騙される側は何も知らないからウンウンと頷くばかりです。
そして、その騙される側こそが私たち消費者です。
企業やメディアが美味しいそうに宣伝するのを鵜呑みにして、インスタ映えやテレビに出ていたからと疑いもせず、さも当然のように食べます。
毒入りの商品を幸せそうに飲んだり食べたりします。
「みんな氣づいて!」
「その商品、毒が入ってるよ!」
本当はこうやって叫びたいけど、これではキチガイ扱いされるだけです…
結局のところ、こういう事は自分で氣付くしかないのです。
私には皆さんが「食」について考えるきっかけを作ることしかできません。
最終的に決めるのは皆さん自身です。
誰かから教わったことを鵜呑みにせず、そこから自分で調べて、よく考えて欲しいのです。
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ぜひ無料版だけでも読んで欲しいと強く思っております。
私の添加物リストが「食」について考えるきっかけになれば幸いでございます。
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