タオルに化学薬品処理⁉︎薬品処理がされていないタオルを紹介!【オーガニックタオル3選】
本記事の内容
・タオルの化学薬品処理について解説
・注意したい合成界面活性剤をピックアップ
・薬品処理してないオーガニックタオルを紹介
顔を洗った後やお風呂上がりに使うタオル。
食品と違ってあまり気にする人は少ないですが、実はタオルにも化学薬品処理がされているものもあります。
本記事では、タオルにどのような処理がされているのか、薬品処理がされていないタオルはあるのかについて解説していきます。
精錬漂白とは?
タオルを作る前には糸からゴミや汚れ、油を取り除く作業が必要です。
この工程を「精練漂白(せいれんひょうはく)」と言います。
一般的なタオルに使われている糸は、精練漂白の工程で化学物質が使用されています。
ここでは、界面活性剤(合成洗剤の主成分)やアルカリ性の薬品が使用され、油や汚れを落とします。
また、漂白工程では綺麗な色を出すために亜塩素酸漂白または蛍光増白剤による処理が施されることになります。
しかし、薬品処理されると、油分がなくなり、繊維が硬くなってしまいます。
そこで硬くなったコットンを柔らかくするために、柔軟剤を添加します。
ここまでの工程ですでに化学物質まみれです。
白く塗るだけ「蛍光増白剤」
「タオルメーカーは安全性を高める努力をしており、使われた薬品がごく微量残っていたとしても、人体には問題がないとされる化学薬品なので、タオルを普通に使う分には心配はいらない」と一般的には言われています。
ですが本当にそうでしょうか?
精錬漂白の際に使われる化学薬品には、安全性に疑問のあるものがあります。
例えば蛍光増白剤(けいこうぞうはくざい)。
蛍光増白剤とは、合成洗剤や柔軟剤に使われる蛍光性能を持つ “染料” です。
合成洗剤は戦時中、石鹸の代用品として開発されました。
しかし、石鹸に比べ「汚れ落ちが劣る」という致命的な欠点がありました。
そこでこの欠点を補うために使われるようになったのが “蛍光増白剤” です。
蛍光増白剤は白地のものをより白く見せるための “染料” として使われます。
つまり、汚れ落ちが悪い分、上から白を塗って綺麗に見せているだけということです。
もはや合成洗剤ではなく “合成染剤” です。
謳い文句の「真っ白な洗い上がり!」は詐欺といってもいいくらいです。
汚れ落ちはよくないけど、その分「白く見せりゃいいだろう」という浅はかな考えのもと、今でも使用されています。
なお、蛍光剤には“発がん性”があるとされており、食品衛生法では食品及び食品に触れる全てのもの(ふきんなど)に蛍光染料を使用することは禁止されています。
(出典:食品衛生法)
しかし、台所用のふきんを洗濯する際も、バスタオルを洗濯する際も、同じ洗濯機に入れ、洗剤と柔軟剤を使って洗うのが一般的です。
これを食品衛生法を踏まえて考えると、洗剤に蛍光増白剤を添加するのはもしかすると「違法なのでは?」と考えてしまいますが、それが許されているということは違法にはならないのでしょう…
人体への影響
合成洗剤や蛍光増白剤を販売するメーカーは「安全」ということを謳っていますが、やはり疑問は残ります。
精錬漂白の際に使われる合成界面活性剤にも不安な物質は多いです。
① 直鎖アルキルベンゼンスルホン酸ナトリウム(LAS)
皮膚のたんぱく質を破壊する作用と、胎児に異常をきたす催奇形性作用があるとされている。
動物実験では、発がん性の報告もされている。
② ポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸エステルナトリウム(AES)
皮膚障害やアレルギー誘発の恐れがある。
③ ポリオキシエチレンアルキルエーテル(AE)
肌荒れを起こす可能性があると指摘されている。
(出典:注意すべき洗剤成分「合成界面活性剤」と「蛍光増白剤」|NEWSポストセブン)
また、蛍光増白剤には発がん性の疑いがあるため、当時の通産省(現 経済産業省)は1973年11月24日に「乳幼児時のよだれかけ、肌着、おむつ等には蛍光増白剤をできるだけ避けること」との通達を出しているようです。
このような背景があるため、各メーカーの「安全」という言葉を信じるのは難しいです。
とはいえ大抵の人は何も感じていないので、安全ということもできるでしょう。
しかしながら、肌の弱い方や子供や赤ちゃんは、残った微量な化学薬品や柔軟剤に敏感に反応し、肌荒れやアレルギー反応のような症状が出ることも実際にあります。
化学物質を使用している限り、それを安全と言い切るのは不可能でしょう。
薬品処理がされてないオーガニックタオル3選!
ここで紹介するタオルたちは、どれも化学薬品処理がされていない貴重な品々です。
もし体に優しい安全安心のタオルをお探しでしたら、ぜひ参考にしてください。
お手数ですがここからは設定をオフにしてご覧ください。
また「DuckDuckGo」や「Brave」などの広告を非表示にするブラウザでも正常に表示されないのでご注意ください。
Foo Tokyo
■ オーガニックコットンへのこだわり
Fooタオルには世界の綿花生産量のうちわずか0.001%以下の収穫量しかない、希少なインド産オーガニックコットン「DCH-32」を使用しています。
「DCH-32」は日本の紡績会社が契約しているオーガニックコットンの栽培農場で育てられています。
農薬や化学肥料を3年以上使用していない土地で、遺伝子組み換えをせずに育てられた綿花のことを指す。
オーガニックではない普通の綿花栽培では大量生産を目的とするため、収穫量を安定させたり早く収穫するために多くの化学肥料や農薬が使われています。
しかしこの農場では、害虫駆除のために防虫剤を使用するのではなく、伝統に沿った手作りの薬草を使用。
さらに、ひとつずつ丁寧に手摘みすることで綿の繊維を傷つけず、糸に仕上げたときにふわふわの風合いを保つことができます。
■ 安全へのこだわり
Fooタオルに使用する糸は “極甘撚り” と言われ、通常の糸に比べて繊維のねじりが少ないため、繊維そのものが空気を含んでフワフワとしています。一方、撚り(より)が少ないと強度が弱くなりがちですが、繊維を一本ずつ糊付けする “一本糊付け” という高度で特殊な技術を用いることで、極甘撚りでも糸切れしにくいという特徴があるのです。
糸加工に用いる薬品にもこだわっています。化学薬品を大量に使った従来の「精練漂白」ではなく、環境や肌にやさしい「TZ酸性酵素法」を採用。「TZ酸性酵素法」は、“塩素”や強アルカリで急性毒性物質である“苛性ソーダ(水酸化ナトリウム)”などを一切使用しないため、繊維を傷つけることなく一本一本が健康。そのため、触り心地もソフトに仕上げることが可能です。
従来法とTZ酸性酵素法の比較
従来法 | TZ酸性酵素法 | |
精錬工程 | 苛性ソーダ(水酸化ナトリウム)を使用。 高温・長時間で処理。 | 遺伝子操作をしていない天然のカビ菌由来の酵素を使用。 従来より低い温度で短時間で処理。 |
漂白工程 | 過酸化水素と苛性ソーダ(水酸化ナトリウム)を使用。 高温・長時間で処理。 | 過酸化水素と弱アルカリの古くから使われているソーダ灰(炭酸ナトリウム)を使用。 従来より低い温度で短時間で処理。 ※ソーダ灰によりpHが強アルカリに触れるのを防ぎ、白度や肌触りが向上 |
柔軟剤 | 化学合成柔軟剤を使用。 | 食品レベルで安全が確認された添加物(ショ糖類)を使用。 ※ショ糖とは砂糖の主成分 |
(出典:TZ酸性酵素法|JUGEM)
糸の加工過程で環境ホルモン・ホルマリン・蛍光増白剤を一切使用しないため、体にも環境にも安心安全。
環境に負荷をかけずに、コットンの本来の高い吸水性を最大限引き出すことができるのです。
TRUE TOWEL
■ 洗い加工
一般的にタオルを作る前には糸からゴミや汚れ、油を取り除く「精練漂白」が行われますが、TRUE TOWELでは「洗い加工(精錬)」しか行いません。
つまり薬品処理を行わないということです。
水洗い→糊抜き洗い→温水洗い→水洗い‥‥という洗いの工程を、手間を惜しまず、徹底的に時間をかけて洗うことで、柔軟剤を必要としない、最初から吸水性が高く、肌のことを大切に考えられた、まさに「水が育てるタオル」が完成します。
(出典:手間をかけたタオル|TRUE TOWEL)
■ 伏流水「うちぬき」
TRUE TOWELでは「洗い加工(精錬)」に伏流水(名水:うちぬき)を使っています。
伏流水は、土壌という自然の濾過装置を介してわき上がってくるので、常に安全で新鮮な水です。
もちろんそのまま飲める美味しい天然水です。
一般的には工業用水が用いられますが、TRUE TOWELでは使いません。
ダムや川などから水を引いて貯水し、細かい砂やゴミなどを沈殿させ、沈殿物を取り除いた上澄みが工業用水となる。
工業用水にも水質基準は設けられてはいるが、飲料水の検査項目や基準値とは異なり、人体に有害な毒素や微生物などはほぼ排除されておらず、そのままでは飲料水としての使用はできない。
(出典:埼玉県-工業用水の水質)
TRUE TOWELで使っている水は自然濾過された清らかな伏流水であり、さらに一年を通じて無菌状態である点からも高い安全性が伺えます。
化学薬品を使わず、水だけで作り上げた、まさに「水が育てるタオル」です。
hug you
■bio-Reの有機綿
hug youで作られているのは、世界で一番認められているオーガニックプロジェクトの一つであるbio-Reの有機綿を使ったオーガニックコットンタオルです。
柔軟剤やソフト加工(タオルを柔らかくするための薬品処理)などは一切行っていません。
コットン本来の柔らかさは、洗濯していくたびより上質なものへと変わっていき、使うほどにふんわりと肌になじむ心地よさがhug youの特徴です。
■ オーガニックのこだわり
世界で一番認められているオーガニックプロジェクトの一つであるbio-Reでは、オーガニックコットンの栽培から最終製品に至るまでのすべての工程において、環境に負荷を与えないモノづくりを行っています。
それらの工程は、独立した第三者認証機関による厳しい検査を受け認証されています。
有機農法 / Organic:農薬や化学肥料を使用しない有機農法と輪作により、健全な土壌が保たれます。
環境 / Ecology:自然環境に配慮し、有害な化学物質を使用しません。
こうして大切に育てられた有機綿でhug youのタオルは作られているのです。
[1] 注意すべき洗剤成分「合成界面活性剤」と「蛍光増白剤」|NEWSポストセブン
https://www.news-postseven.com/archives/20190609_1387102.html?DETAIL
[2] 蛍光染料|厚生労働省
https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi/2r9852000001i9wm-att/2r9852000001krdv.pdf
[3] 食品衛生法
https://elaws.e-gov.go.jp/document?lawid=322AC0000000233
[4] 水酸化ナトリウム(苛性ソーダ)安全データシート|厚生労働省 職場のあんぜんサイト
https://anzeninfo.mhlw.go.jp/anzen/gmsds/1310-73-2.html
[5] フレーク苛性ソーダSDS
https://www.naitoh.co.jp/msds/msds-021101.html
[6] 注意すべき洗剤成分「合成界面活性剤」と「蛍光増白剤」|NEWSポストセブン
https://www.news-postseven.com/archives/20190609_1387102.html?DETAIL
[7] TZ酸性酵素法|JUGEM
http://cielblanc.jugem.jp/?eid=10#gsc.tab=0
[8] 埼玉県-工業用水の水質
https://www.pref.saitama.lg.jp/c1304/90d00-01kousui/90d00-01-kousui-suisitsu.html
皆さまの強いご要望により、私食の未来を本気で考える一般人が厳選した、無添加やオーガニックの食品から最高品質の安全な日用品をご紹介する「食の未来のセレクトショップ」がオープンいたしました!
思わず買いたくなる“けしからん商品たち”がたくさんあるのでぜひ見に来てください。
なお、ショップページには各商品ごとの原材料とオススメするポイントを記載しており、さらに5段階評価で点数をつけています。
商品を選ぶ際の参考にしていだだければ幸いでございます。
オーガニックショップは沢山あるけれど、自分好みのお店は意外と少ないです。 欲しい物だけが揃っている、そんなお店があったらな〜と常々考えていたところ、最近ふと思い付いたことがあります。 「自分のお店を持つのは難しいけれど、お店みたいな[…]