【鏡で実験】安全なラップの見分け方
ラップには「添加物入り」と「無添加」の2種類があることを知っていますか?
ラップの添加物が食品に移るから無添加の方が良いと言われることもありますが、はたしてこれは本当でしょうか。
本記事では鏡を使った実験から2種類のラップの違いを解説していきます。
安全なラップを見分ける方法
まず添加物入りラップと無添加ラップの2種類を用意します。
添加物の有無は裏側に書いてある「添加物名」を確認するとすぐに分かると思います。
この2つをそれぞれ鏡に半分ずつ貼り付けた後そのまま剥がします。
ここで、ラップをはがした後に、鏡に何かついていないかを確認してみてください。
添加物入りラップを剥がすと油のような汚いものがベッタリとつくことがあります。
反対に無添加ラップは剥がしても何もつきません。
この付着している油のようなものはおそらく安定剤の「エポキシ化植物油」だと思われます。
写真を見てわかるとおり、まるで素手で鏡を触って皮脂がついてしまったかのようです。
ということは、このラップで包んだ食材には写真の鏡と同じように添加物が付着してしまうということです。
ラップで包んだおにぎりにもこんな油がつくのかと思うと本気で嫌ですね。
さて、ここで注意しておきたいのが、添加物が含まれているラップだからと言って、必ずしも鏡の実験で添加物が白く残ってしまうわけではないということです。
自分が使っているラップではどうなるのか、一度鏡の実験で試してみてください。
何が危ない?ラップの添加物
環境にも健康にも安全な食品ラップの大きな条件は「添加物がない」ことです。
ラップに含まれる添加物はどのような危険性があるのか見ていきましょう。
Newポリラップ
添加物:なし
耐熱:110℃
耐冷:-70℃
原材料は燃やしても塩素系ガスやダイオキシンが発生しないポリエチレン。
添加物は一切使っていません。
食品に移らない安全性が魅力です。
また価格も非常に安く100均でも購入できます。
添加物を使っている方がなぜか高いので不思議です。
日立ラップ(現 キッチニスタラップ)
添加物:脂肪族多塩基酸エステル(柔軟剤)、エポキシ化植物油(安定剤)、カルシウム化合物(安定剤)
耐熱:130℃
耐冷:-60℃
食品衛生室の林田博通氏の文献「食品包装用ラップフィルム中の添加剤の含有量調査」によると、日立ラップ(現 キッチニスタラップ)には以下の物が含まれることがわかりました。
《文献中から分かること》
- 塩化ビニル樹脂製ラップはアジピン酸エステル類含有
- 脂肪族多塩基酸エステル(柔軟剤)含有
- エポキシ化植物油(安定剤)含有
- カルシウム化合物(安定剤)含有
アジピン酸エステル類とは
プラスチック可塑剤として利用されるほか、食品用ラップの柔軟剤としても使用される添加物です。
アジピン酸エステル類の中には、環境庁が環境ホルモンの疑いがあるとしてリストアップしているアジピン酸ジ-2-エチルヘキシル(DEHA)が含まれています。
ただし、可塑剤工業会(東京)や塩化ビニリデン衛生協議会(東京)などによると、リストアップされた可塑剤は食用ラップへは使われていないとのことです。
(出典:毎日新聞「今週のなるほど博士」1999年6月17日)
なお、アジピン酸エステル類は水環境を経由して人の健康や生態系に有害な影響を与えるおそれのある物質として、水質汚濁防止法の要調査項目(300物質)に登録されているようです。
脂肪族多塩基酸エステルとは
アジピン酸エステルの仲間です。
「仲間なのだから要注意」との指摘が一部の学者にあり、詳しい作用などの解明は今後の研究にかかっています。
エポキシ化植物油とは
遺伝子組換えかつポストハーベストの大豆油をエポキシ化反応させたものが主原料であるといわれています。
鏡を使った実験で張り付いた白いものがおそらくこれです。
カルシウム化合物とは
酸化カルシウム、フッ化カルシウム、炭酸カルシウム、酸化カルシウム、水酸化カルシウム、硫酸カルシウムなどカルシウム化合物は様々あります。
数が多すぎてどれを使っているのかはわかりません。
利便性を選ぶか?安全性を選ぶか?
粘着力が強いラップは添加物が多いのが特徴です。
使いやすいと感じるラップは基本的に添加物が多く含まれています。
よく切れよく張り付くラップは使いやすいです。
しかし、安全性はどうでしょう。
食品へは移らないのでしょうか?
食品安全委員会の資料には以下のような記載がありました。
「ラップフィルムをオーブンや電子レンジのオーブン機能で使用すると、ラップフィルムが破れたり、溶けて食品の中に入ったりすることがあるため使用しない。電子レンジで調理する場合は、ラップフィルムと食品が直接触れないように、深めの容器に入れて使用する。」
(出典:ラップフィルムから溶出する物質(概要)|食品安全委員会 )
さらに、油性の強い食品(肉、魚、揚げ物等)を直接包んで電子レンジで加熱するとラップの耐熱温度を超えて溶け出すことがあるため、電子レンジで加熱する場合はラップで直接包まず容器に被せるべきであることも同時に記載されています。
(出典:ラップフィルムから溶出する物質(概要)|食品安全委員会)
この資料から見ても、ラップに含まれる添加物が食品へ移ることは明白です。
特に油との相性が非常に悪いので揚げ物などを温める際は注意が必要です。
当たり前ですが、食用ラップは食品に使う物ですから、出来る限り安全な方を使いたいですね。
可能であれば無添加ラップを選ぶことをお勧めいたします。
おすすめ!安全な無添加ラップ!
無添加ラップの原材料のポリエチレンは通気性に優れているので、生野菜や果物の保存にピッタリです!
野菜や植物が呼吸できるので、腐敗のもととなるエチレンガスがたまりにくくなるといわれています!
最後はそんな食べ物にも人間にも優しい無添加ラップをご紹介して終わろうと思います。
NEW ポリラップ|宇部フィルム
添加物:なし
耐熱:110℃
耐冷:-70℃
・燃やしても塩素系ガスやダイオキシンが発生しないポリエチレンが原料
・粘着付与剤は一切不使用
・植物由来のプラスチック刃採用でカット性能もアップ
無添加ハイラップ|リケンテクノス
添加物:なし
耐熱:110℃
耐冷:-60℃
・有害な塩素系ガスが出ない無添加ラップ
・柔軟剤や安定剤などの添加物は不使用
・素材はポリエチレンで焼却しても二酸化炭素と水になり無害
・トウモロコシ由来の刃を使用
[1] 食品包装用ラップフィルム中の添加剤の含有量調査 食品衛生室 林田博通|鳥取県ホームページ
https://www.pref.tottori.lg.jp/secure/782330/annual_report_vol45_2_3.pdf
[2] ラップフィルムから溶出する物質(概要)|食品安全委員会
https://www.fsc.go.jp/sonota/factsheets/factsheets_wrapfilm_140331.pdf
[3] ポリ塩化ビニル製フィルムのアジピン酸エステル系可塑剤の食品への移行及び分解について|食品安全委員会
https://www.jstage.jst.go.jp/article/jhs1956/37/4/37_4_251/_pdf
[4] ラップからの環境ホルモン溶出の現状|毎日新聞「今週のなるほど博士」1999年6月17日
皆さまの強いご要望により、私食の未来を本気で考える一般人が厳選した、無添加やオーガニックの食品から最高品質の安全な日用品をご紹介する「食の未来のセレクトショップ」がオープンいたしました!
思わず買いたくなる“けしからん商品たち”がたくさんあるのでぜひ見に来てください。
なお、ショップページには各商品ごとの原材料とオススメするポイントを記載しており、さらに5段階評価で点数をつけています。
商品を選ぶ際の参考にしていだだければ幸いでございます。
オーガニックショップは沢山あるけれど、自分好みのお店は意外と少ないです。 欲しい物だけが揃っている、そんなお店があったらな〜と常々考えていたところ、最近ふと思い付いたことがあります。 「自分のお店を持つのは難しいけれど、お店みたいな[…]