エナドリを超えた缶コーヒー！？カフェイン 200mgの危険性！

エナドリを超えた缶コーヒー⁉︎カフェイン200mgの危険性！

近年、カフェイン中毒による若者の死亡が報道され、カフェインの過剰摂取が問題視されています。

その背景には、若者を中心に主に「エナジードリンク」などの飲料からカフェインの摂取機会が増加していることが影響しています。

それに拍車をかけるように2023年3月、とんでもない量のカフェインを含むある缶コーヒーが発売されました。

健康を自分自身で守るために、カフェインの効果やカフェインが体に及ぼす影響を知ることは大切です。

本記事ではカフェイン中毒の症状とカフェイン飲料について解説していきます。

カフェインとは？

カフェインは天然の植物由来の成分で、主にコーヒーに含まれています。

また、緑茶や抹茶、紅茶、ウーロン茶、カカオ豆(ココアやチョコレート)、などにも含まれています。

嗜好品として古くから愛されてきたものの多くに、カフェインは含まれていました。

カフェイン摂取の効果は？

カフェイン摂取の主な効果は「眠気覚まし」「鎮痛作用」「疲労回復」です。

カフェインを含んだ飲み物や食べ物を摂取すると、頭が冴え、眠気が覚める覚醒効果があります。

出典：Medi Palette

「眠気覚まし」の他にカフェインにはさまざまな効果があります。

痛みを抑える「鎮痛作用」、倦怠感を取り去る「疲労回復効果」などです。

そのため、カフェインは風邪薬や頭痛薬などの医薬品にも用いられています。

カフェインが含まれる飲料

カフェインが含まれる飲料というと、エナジードリンクが若い世代でブームになっています。

勉強のための眠気覚ましや集中力が高まるなどの理由で、エナジードリンクに手を伸ばす中学生や高校生も多いです。

また、純粋に味が好きという理由でジュース感覚で毎日飲んだり、大人はお酒をエナジードリンクで割るといった飲み方もされています。

ただ、エナジードリンクを飲む際に、知っておいていただきたいのは、エナジードリンク1本あたり約100mgのカフェインが含まれているということです。

製品ごとに含まれるカフェイン量には違いがあるので、実際はもっと多い可能性もあります。

出典：農林水産省

カフェイン100mgは多くの人には危険というほどの量ではありません。

しかしながら、コンビニや自販機で、今や子供もカフェインを多く含む飲料を手軽に買うことができます。

何もわからない子供は、甘くて美味しいエナジードリンクを、オレンジジュースのように好んで飲んだりもするでしょう。

食品に含まれているといえども、カフェインを摂取しすぎると、中毒が起こる可能性があり、重症になると命を落とす危険も十分にありえます。

エナジードリンクを超えたカフェイン200mg配合缶コーヒー

2023年3月28日に新発売された「BOSS CAFFEINE ホワイトカフェ」「BOSS CAFFEINE キャラメルカフェ」というコーヒーをご存知でしょうか？

エナジードリンクには約100mlのカフェインが含まれているといいましたが、新発売されたBOSSのコーヒーはそれを軽く超え、現在販売されている飲料の中でトップのカフェイン量を誇ります。

出典：サントリー

以下はエナジードリンクに含まれるカフェイン量とBOSS CAFFEINEのカフェイン量を比較したものです。

これを見ればBOSS CAFFEINEの異常さがよくわかると思います。

コーヒーでありながらエナドリを超えるカフェインを含んでいるのはヤバすぎです。

エナジードリンクは見た目が派手で、金属質なデザインや禍々しさを感じさせるパッケージが多いため、少なからず「たくさん飲んだらヤバイ」という気持ちは湧くはずです。

しかしながら、新発売されたBOSS CAFFEINEは、甘くて美味しそうな普通のコーヒーの見た目をしています。

出典：サントリー

この見た目ではいくら200mgものカフェインが含まれていても、危険と感じる人は少ないでしょう。

ということは過剰に飲んでしまう可能性も十分ありえます。

ヨーロッパの公的機関である欧州食品安全機関(EFSA)の研究では、「カフェインの1日の最大摂取量を400mg以下、一度の摂取量を200mg以下にするべきだ」と定めています。
（Caffeine｜EFSA(欧州食品安全機関)より）

しかしこれは健康な成人の場合の数値です。

妊娠中および授乳中の女性は、1日の摂取目安量全体が200mgとなります。

また未成年の子どもについては、1日の摂取量は体重1kg当たり2.5～3mg程度が目安となります。

体重が40kgある子であれば1日の最大摂取量は40×3=120mgです。

つまり子供は、BOSS CAFFEINEを1本飲むだけで、1日の最大摂取量を簡単に超えてしまうことになり、カフェイン中毒の危険性が高まります。

カフェイン中毒の症状

一度にカフェインを過剰摂取すると急性中毒が起こります。

症状としては脈拍数の増加、呼吸数の増加、胸痛、めまい、興奮、不安、震え、不眠、また消化器官が刺激されて下痢や吐き気、嘔吐が起こります。

そして最悪の場合、死に至る可能性もあります。

2015年12月21日、国内初のカフェイン中毒死が確認され世間を騒がせました。

以下当時の記事より一部抜粋･引用。

「エナジードリンク」と呼ばれる飲料を日常的に飲んでいた九州地方の20代男性が昨年、カフェイン中毒により死亡していたことが21日、分かった。常用での中毒による死亡報告例は国内初とみられる。深夜帯の勤務だった男性は眠気覚ましで毎日のように多用しており、この飲料は短時間に約20本飲むとカフェインの致死量に達するという。
男性は24時間営業のガソリンスタンドで深夜から早朝の勤務。帰宅後は夕方まで起きていて、その後に寝て出勤する毎日だった。カフェイン入り清涼飲料水を多用していたが、死亡する約1年前から体調不良を訴え、吐いて寝込むこともあった。死亡当日も帰宅後に吐いて寝込んでおり、数時間後に家族が気付いて救急搬送したが手遅れだった…。
(国内初、カフェイン中毒死　エナジードリンク日常的に大量摂取か｜産経新聞より)

また、佐賀新聞には、「エナジードリンク」の急性中毒で、2011年度からの５年間に少なくとも101人が救急搬送され、7人が心停止となり、うち3人が死亡したことが、日本中毒学会の調査(2017年6月13日)で分かったという記載があります。
(カフェイン多量摂取、急性中毒　3人死亡、101人搬送｜佐賀新聞より)

その他、Yahoo!ニュースにはエナドリの常飲で鬱になったり、人が変わったように暴れ出す中学生の取材記録がありました。
(エナジードリンクを飲む子どもたちに起きている「異変」｜Yahoo!ニュースより)

最初は眠気覚ましや集中力アップが目的で飲み始めたとしても、気付けば依存症となり最悪死に至るケースもあります。

可能な限りエナジードリンクやカフェインを大量に含む飲料は避けるべきでしょう。

エナジードリンクなんかに頼らなくても人は強く生きていけます。

健康を守る力を身につける

「疲れた」と感じたときの回復方法は人それぞれですが、エナジードリンクなどカフェインを大量に含む飲料は健康被害につながるため、過剰摂取するのは絶対におすすめしません。

エナジードリンクに頼る前に、睡眠や栄養といった生活習慣を見直すことの方がよっぽど大切です。

特に食べ物、腸内細菌を整えるために化学合成された添加物を避けることはマストです。

お腹の中が整えば心と身体も楽になります。

無農薬やオーガニックの食品を食べるのもいいでしょう。

その他、適度な運動をしたり温泉や自然の中に行くなど、自分の健康を守るためにどう行動するべきか、自分には何が合っているのかを判断又は感じ取れる力を身につけるようにしましょう。

ちなみに記事を書いている私(食の未来)は、自然が好きなので、疲れた時は山や川、あとは神社などに行って心と身体をリラックスさせています。

こんな感じで自分に合ったリラックス方法を見つける力も健康を守るための秘訣ですよ！

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